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きょうの為替市場は円買いが強まっており、ドル円は144円台に急落。日銀への思惑が高まっているようだ。前日の氷見野副総裁の発言と本日の植田総裁の参議院財政金融委員会での「通貨および金融の調節に関する報告書」(半期報告)の説明が、市場の早期緩和解除への思惑を高めている。 一旦沈静化していた早期のマイナス金利解除観測に再び火が付いており、短期金融市場では、前日までは6月のマイナス金利解除で織り込んでいたが、本日はそれが4月に前倒しされている。再来週の決定会合での政策変更の可能性まで意識されるようだ。 米商品先物協会(CFTC)が先週末に発表したIMM投機筋の建玉報告によると、円の売り越しは11月よりはやや減少しているものの、なお記録的な水準に積み上がっている。世界的に来年の利下げ観測が強まる中で、日銀の緩和解除への思惑により、積み上がった円ショートが一気に巻き返される可能性もありそうだ。 市場からは「日銀の行動はマイナス金利を解除する程度の小幅な利上げに留まるかもしれないが、FRBやECBがより積極的に利下げに転じれば、来年の円反発には十分強力だ」との指摘も出ている。 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近にはなし。 7日(木) 現行付近にはなし 8日(金) 145.00 (9.3億ドル) USD/JPY 144.70 編集部 野沢卓美 |